2020年3月3日にネイルに特化した就労継続支援B型事業所として開所しました。

 

福祉ネイルスペースPetalでは就労支援のプログラムの中でネイルの技術を学びながら、ネイルアートの技術を活かした物作り、ネイルスクールでの講師のサポート、その他間接的に美容業界にかかわる内職作業などもしていただけます。その中で本人の特性に合わせてネイルレッスンとお仕事を進めていきます。また、身だしなみや接客におけるマナーなども伝えていきますので幅広くサービス業で活かせるスキルも身につけていただくことが出来ます。

ネイリストというと難しそうですが、実際のサロン業務はお客様への施術以外にもサンプルの準備、宣伝や広告、SNSの更新、道具の手入れ、お客様お迎えの準備、施術の説明やカウンセリング、物販、写真撮影、お礼状作成など多岐にわたり、それぞれの特性に合わせて取り組んでいただける部分があります。 

障害の種類は特に限定せず、ネイリストになりたい・美容業に関わりたいという気持ちが本人にあることを大切にし、色々な方が得意なことを活かしてフォローしあいながら自分たちのネイルサロンの形を作っていけたらと考えております。

※専用のトイレがないため車いすの方に関しては要相談とさせていただいております。

開所に向けての想い

私自身が福祉ネイリストとして数多くの福祉施設でネイルをさせていただき、またネイルスクールの講師として障害のあるネイリストの育成をする中で、「障害があったら美容の仕事はできない」「私がネイルしても誰も喜ばない」「障害があるからうまくならない」などの声を聞きました。

そんな事ないよ!出来るよ!と声をかけ、ネイリストになりたいと授業を受けに来てくれた生徒に寄り添い、時間をかけて指導してきました。その中で数年かけて技術を習得し、お客さんにネイルをして喜んでもらえるように成長した姿を見てきています。

実際に指導した中に知的障害・発達障害・精神障害・身体障害(脳性まひ)の方がおり、それぞれの難しさがありましたが、最終的には全員が福祉ネイリストの資格を習得しております。(その中にはさらにJNECネイリスト検定3級に合格した方もいます。)

ただ、障害のある中でネイルの技術を習得する事は通常よりも時間がかかることや、技術を身につけた後の活動にもサポートが必要な事があり、本人負担とボランティアでサポートする事に限界を感じ、就労支援事業所としてネイルスクールとネイルサロンの活動をしていくこととしました

この活動をする中で、ネイリストになりたいという夢を叶え、目の前の人に喜んでもらえる仕事の喜びを感じてくれる方が増えていくことを目指しておりますので、一人でも多くの方にこの活動を知っていただき、必要な方に情報が届けば幸いです。